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「まぐれではないと証明できた」京大野球部が史上最多タイのリーグ戦5勝、ベストナイン3人 (4ページ目)

  • 菊地高弘●文・写真 text & photo by Kikuchi Takahiro

 リーグ終盤まで2位の可能性を残し、シーズン5勝は京大史上最多タイという大健闘だった。だが、終わってみればリーグ5位。主将の出口は「個々の力がついてきて、まぐれではないと証明できた」と手応えを得た半面、「優勝するためには壁がもうひとつ、ふたつあるなと感じました」と唇を噛んだ。

 高打率を残した山縣、伊藤怜真(北野)、小田雅貴(3年/茨木)の3人がベストナインを受賞。エースの水江は3勝5敗、防御率2.09と堂々たる成績をマーク。選手個々も強烈な爪痕を残した。

 監督の近田は「正直に言って、よくやってくれた」と選手たちをねぎらいつつ、こう続けた。

「野球をやっている以上は『てっぺんをとらないとダメ』と伝えています。京大野球部の歴史を変えて、ともに勝利の味を味わおうと。チームの目標を『優勝』から外すことはありません」

 さらに秋には、出場機会の限られていた"大物"が合流することになっていた。京大野球部の前途は開けていた。

後編に続く>>

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