松坂大輔、筒香嘉智ら...横浜高校歴代ベストナインを名参謀・小倉清一郎が選出。「化け物だと思った唯一の人物」は? (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Nikkan sports

松坂大輔らとともに1998年に甲子園春夏連覇を達成した小池正晃松坂大輔らとともに1998年に甲子園春夏連覇を達成した小池正晃この記事に関連する写真を見るレフト:斉藤宜之(元巨人ほか)

 中学時代から評判の選手で、1年春からレギュラーとして試合に出ていた。シュアなバッティングが印象的で、ツボにくれば一発もあった。紀田彰一、多村仁(元横浜ほか)らとクリーンアップを組んでいたが、高校時代のバッティングは斉藤が一番よかった。

センター:荒波翔(元横浜)

 荒波も斉藤同様、1年春からレギュラーになった選手で、スピード感のある選手だった。1年夏の甲子園では1番・センターとしてチームのベスト4入に貢献してくれた。堂々としたプレーぶりは鮮明に覚えている。守備範囲も広く、こういう選手がひとりいてくれるとチームは助かる。

ライト:小池正晃(元横浜ほか)

 ライトは多村仁や佐藤賢治(元ロッテほか)といった選手もいたが、高校時代の実績なら小池だろう。彼も中学時代から評判の選手で、速さと強さを兼ね備えていた。松坂らとともに甲子園春夏連覇を果たすわけだが、攻守に高いレベルのプレーでチームの勝利に貢献してくれた。

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 今回はあえて9人を挙げさせてもらったが、みんなオレのかわいい教え子であることに変わりはない。だから、みんなそれぞれに思い入れがあるし、よく厳しい練習についてきてくれたと思っている。それに多村のようにプロ入り後に急成長を遂げた選手もいて、指導者として本当にうれしい限りだ。

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