大会No.1投手は誰か。山本昌の「レジェンド・レポート」2022センバツ編 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

広陵の本格派右腕・森山陽一朗広陵の本格派右腕・森山陽一朗この記事に関連する写真を見る森山陽一朗(広陵/181センチ・83キロ/右投右打/2回戦)

ひと目見て、「面白い」と感じました。動作にややぎこちなさがあるので、人によっては変則的と見られるかもしれませんが、私は将来楽しみな素材だと見ました。佐々木朗希くん(ロッテ)のように左足を高く上げて立ってから、勢いをつけて投げるフォーム。捕手に向かって真っすぐラインができているし、真上から投げ下ろす腕の振りもいい。球速表示は130キロ台前半でも、それ以上のスピード感を覚えるほど球が走っています。下級生時に故障をして実戦経験が少ないと聞きましたが、これから技術を覚えていけば楽しみです。ホーム方向への移動距離がよりとれるようになれば、球のキレはさらに増すはず。左肩を少しでも捕手に近づけるよう、取り組んでみてほしいですね。

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