大会No.1投手は誰か。山本昌の「レジェンド・レポート」2022センバツ編 (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

延長13回、サヨナラ押し出しで敗れたが高い能力を見せた山梨学院・榎谷礼央延長13回、サヨナラ押し出しで敗れたが高い能力を見せた山梨学院・榎谷礼央この記事に関連する写真を見る榎谷礼央(山梨学院/179センチ・76キロ/右投右打/1回戦)

第一印象で「誰かと似ている」と思ったのですが、私の中日時代の同僚だった河原純一と重なりました。力というよりしなやかさを使って投げる、投手らしい投手。腕の振りはいいし、捕手に向かって真っすぐラインが出ているし、ボールにキレを感じます。これから本格的に体ができてくれば、より球が走るようになるでしょう。細身の体型にも将来性を感じます。惜しいと感じるのは、体重移動を始める際に軸足の右ヒザを早めに折って勢いを殺してしまっているところ。自然かつスムーズに体重移動できれば、もっとすばらしいボールを投げられそうです。

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