大会No.1投手は誰か。山本昌の「レジェンド・レポート」2022センバツ編 (7ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

初戦で花巻東の佐々木麟太郎を封じ込めた市和歌山のエース・米田天翼初戦で花巻東の佐々木麟太郎を封じ込めた市和歌山のエース・米田天翼この記事に関連する写真を見る米田天翼(市和歌山/175センチ・81キロ/右投右打/ベスト8)

大阪桐蔭戦では腰の張りがあって本調子ではなかったのが残念でしたが、初戦の花巻東戦でのストレートは見事でした。豊かな馬力を感じますし、球の走りも非常にいい。捕手へのラインもしっかりしているので、ボールに力が伝わり、コントロールも乱れません。市和歌山は昨年には小園健太くん(DeNA)もいましたし、連続してハイレベルな投手が出てくるのはすばらしいです。課題を挙げるとすれば、体重移動でしょう。軸足が早めに折れてしまい、右肩が落ちた状態で体重移動して、右手がトップに上がりきるための時間がとれていない。右ヒザを早めに折らず、捕手に向かって平行移動できれば、さらに上のレベルに行けるでしょう。

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