大会No.1投手は誰か。山本昌の「レジェンド・レポート」2022センバツ編 (10ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

大阪桐蔭戦で好投した鳴門の冨田遼弥大阪桐蔭戦で好投した鳴門の冨田遼弥この記事に関連する写真を見る冨田遼弥(鳴門/178センチ・86キロ/左投左打/1回戦)

コロナ禍の影響で対外試合をできず、ぶっつけ本番で大阪桐蔭に好投したと聞き驚きました。投球フォームは力感がなく派手さもないのですが、打者に数字以上の体感スピードを感じさせます。捕手に向かってしっかりラインもできているので、コントロールにも苦労しません。腕が出てくる位置もよく、いろんな球種を覚えられそうなのも評価ポイントです。昨秋の公式戦で防御率が0点台だったそうですが、それも十分にうなずけます。課題を挙げさせてもらうなら、彼も体重移動に改善の余地があります。ホーム方向に素早く、もう少し長く移動距離がとれればボールにさらにキレが出るでしょう。

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