大会No.1投手は誰か。山本昌の「レジェンド・レポート」2022センバツ編 (8ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

最速146キロを誇る大島のエース・大野稼頭央最速146キロを誇る大島のエース・大野稼頭央この記事に関連する写真を見る大野稼頭央(大島/175センチ・64キロ/左投左打/1回戦)

離島の奄美大島から甲子園に出た話題性を抜きにして、個人的に好きなタイプの左腕です。まだ体の線が細く、完成度は低いものの、高い将来性を感じます。軸足でしっかり立てて、腕が出てくる位置がよく、腕の振りも鋭い。甲子園では残念ながら明秀学園日立を相手に大敗したものの、あくまでこれからの投手。高卒でのプロ志望だと聞きましたが、私がスカウトなら指名したいくらいです。ピッチング姿を見て、どことなく菊地原毅(元広島ほか)を思い出しました。課題を挙げるとすれば、軸足の左足で立った後、ヒザをガクンと折って体重移動するところ。体重移動しながら自然とヒザが折れる形にしたほうが、力まず放れるようになるはずです。せっかくいい素材なので、参考にしてもらえたらうれしいです。

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