2022.04.04

大会No.1投手は誰か。山本昌の「レジェンド・レポート」2022センバツ編

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 3月31日に大阪桐蔭の優勝で幕を下ろした選抜高校野球大会(センバツ)。今大会は全体的に有望選手が少ないと言われたが、果たして本当にそのとおりなのか。NPBで50歳まで現役生活を送ったレジェンド・山本昌氏(元中日)に、12人の有望投手について分析してもらった。現役NPBスカウトも愛読していると噂の"レジェンド・レポート"を一気にお届けしよう。

初戦の大分舞鶴戦で2安打、13奪三振と好投した浦和学院・宮城誇南初戦の大分舞鶴戦で2安打、13奪三振と好投した浦和学院・宮城誇南 この記事に関連する写真を見る 宮城誇南(浦和学院/173センチ・73キロ/左投左打/ベスト4)

浦和学院が今大会でベスト4と躍進した原動力となった左腕エースでした。体格的に恵まれているとは言いがたく、球速も特筆するものがない彼がなぜ抑えられるかと言えば、「右肩のカベ」が優れているから。右肩をギリギリまで開かず、打者に胸を見せないフォームなのでタイミングが取りづらい。また、左手が出てくる角度もいいので、ボールが走っていました。気になるところを挙げるとすれば、時折左手がトップまで上がりきらずにリリースですっぽ抜けてしまうこと。右肩がもう少し捕手方向に体重移動できるようになれば、間(ま)がとれて左手がスムーズに上がってくるはずです。