大会No.1投手は誰か。山本昌の「レジェンド・レポート」2022センバツ編 (4ページ目)
チームの準優勝の立役者となった近江・山田陽翔この記事に関連する写真を見る山田陽翔(近江/175センチ・77キロ/右投右打/準優勝)
私も彼のことを中学時代(大津瀬田ボーイズ)から知っていたくらいなので、怪童だったのでしょうね。今大会は直前の代替出場にもかかわらず、準優勝と大躍進。野手としても能力が高く、スカウト陣の評価は割れていると聞きました。でも、私は投手としての彼を推したいです。投球フォームは躍動感があって、腕を振る直前に一瞬、間(ま)があるのがすばらしい。この間があることで右腕が高く上がり、真上から叩きつけられる。ここまで角度をつくれる投手も珍しいです。レベルの高い投手なのであえて注文をつけさせてもらうと、時折シュート回転が強くなる点が今後の課題になるでしょう。フォームの間を絶賛しましたが、この一瞬で左肩がわずかに開くことがあり、強いシュート回転につながっています。
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