山本昌がドラフト候補の12投手をチェック。大学・社会人でズバぬけた選手は? (12ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

球質の重いストレートが武器のセガサミー・森井絃斗球質の重いストレートが武器のセガサミー・森井絃斗森井絃斗(セガサミー/184センチ・94キロ/右投右打)

高卒3年目と若く、体に力のある魅力的な右腕です。体重移動からフィニッシュにかけて、松坂大輔投手(西武)と重なる部分があります。ストレートより、スライダーを投げる際のバランスがもっともよく見えます。ストレートを投げる際に少し動作がバラけて球筋が暴れるので、体の力を素直にボールに伝えられるようになるといいですね。ホーム方向へ真っすぐに力が伝わる形を目指していくといいでしょう。まだ若いのでさらに体に力がついてくるでしょうし、いずれはプロの一軍で投げられる投手になるはずです。

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 例年と比べると、大学生投手のレベルの高さに驚かされました。とくに早川投手(早稲田大)は飛び抜けてすばらしい。プロの一軍ですぐに勝てるでしょうし、もし私が先発投手の層が薄い球団の監督なら迷わず1位指名します。

 今年は先発タイプ、リリーフタイプとさまざまなバリエーションの好投手がいますから、球団のニーズによって思い切った指名が見られるかもしれません。先発タイプなら鈴木投手(法政大)もいいし、リリーフタイプなら平内投手(亜細亜大)の馬力は凄まじい。木澤投手(慶應義塾大)や入江投手(明治大)もリリーフならすぐプロで活躍できそうです。また、大道投手(八戸学院大)は先発でもリリーフでもどちらも適性が高そうです。

 今年は高校生にも高橋宏斗投手(中京大中京)のような好素材もいますから、今からドラフト会議が楽しみでなりません。

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