2020.10.23

ドラフト候補、明石商・中森&来田が
互いの性格を語る。意外な一面も

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

 高校に入学した2018年4月からここまでの2年半、中森俊介、来田涼斗のふたりは、明石商の投打の軸として常にスポットライトを浴び続けてきた。

 中森は1年春の県大会からベンチ入りし、県大会決勝に続き、近畿大会初戦(大阪桐蔭戦)でも先発のマウンドを任された。

 来田も1年春の県大会からベンチ入りし、いきなり1番打者として起用され、近畿大会の大阪桐蔭戦では先発した根尾昂(現・中日)からサードへの強襲安打を放った。

ともにプロ志望届を提出した明石商の来田涼斗(写真右)と中森俊介 そしてその夏、来田は1番、中森は3番手として甲子園デビューも飾った。華々しい高校野球人生を歩み始めたふたりは、ともにメディアに取り上げられることも多かった。そんなふたりを間近で見ていたのが狭間義徳監督だ。中森と来田について、次のように語る。

「ふたりとも根本的にはすごく性格がいい。中森が高校生なら、来田は中学生に見える時もありましたが......(笑)。いずれにしても、この2年半でよう成長してくれたと思います」

 中森は兵庫県丹波市の篠山東中学の軟式野球部出身で、来田は硬式のヤングリーグ・神戸ドラゴンズ出身と、ステージは違ったがお互いの存在は知っていた。そんなふたりが初めて顔を合わせたのが中学3年の夏休みだった。

「夏休みに明石商のオープンスクールがあったんです。来田はいいバッターというのは聞いていましたが、練習で人一倍すごい打球を飛ばしていたのを覚えています。やっぱりほかの選手とは違うなって」(中森)

 一方の来田も中森の剛球に衝撃を受けた。

「中学時代に見たことのないボールを投げていました。体も大きいし、すごいピッチャーがおるんやなと思いました」

 それから1年後、幸運にも甲子園の舞台に立ったふたりだが、中森は来田のある姿が今も強く印象に残っているという。

「(初戦の八戸学院光星戦で)来田は試合前からバットを振るというよりも、振り回しているような感じでした。試合では大きいファウルを打ったら、その感触に浸って両手を振り上げていたり(笑)。初めての甲子園なのに堂々としているなぁと思いました」