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「常勝」の平成の王者。
大阪桐蔭は令和でも王者になれるか (4ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Kyodo News

 ただ、過去の大阪桐蔭の戦いには、こうした悔しさをバネにして、大きな結果につなげてきた歴史がある。エース・福島由登(ゆうと)、1番打者・浅村栄斗(楽天)らで手にした2008年夏の全国制覇は、前年秋の大阪大会でコールド負け(対PL学園/0-9)からの栄冠だった。2014年夏の優勝も、同じく前年秋の大阪大会でコールド負け(対履正社/1―13)からの頂点だった。

 この春の大阪大会期間中、西谷監督は「まだまだです」と繰り返していたが、こうも口にしていた。

「日本一はいつの年も狙っています。今年もそうなるように頑張ります」

 藤浪がいるから、根尾がいるから......ではなく、常に日本一を頭に置きながらチームづくりをするのが大阪桐蔭のスタイル。現時点では、夏の頂までの道のりは遠いが、それでも見つめる場所は変わらない。

 平成の王者が、令和も王者として戦い続けることができるのか。これからも大阪桐蔭の戦いから目が離せない。

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