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【自転車】TeamUKYOの窪木一茂、全日本選手権を制す! (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 彼らナショナルチャンピオンジャージの着用選手は、大集団の中にいても一目瞭然で判別できる。その意味でも、国内選手権の制覇は選手にとって非常に名誉なことだといえるだろう。

 2014年の日本チャンピオンは佐野淳哉(那須ブラーゼン)。2013年は前述のとおり新城幸也が制し、2012年は当時アルゴス・シマノ(現:チーム・ジャイアント=アルペシン)に所属していた土井雪広が日本チャンピオンジャージを着用していた。つまり、土井はこの年の冬に日本チャンピオンジャージを持ってTeamUKYOへ移籍してきた、というわけだ。

 欧州のトップチームで長年戦ってきた土井が、日本チャンピオンとしてTeamUKYOに加わったことは、在籍選手たちの士気はもちろん、結成間もないチームの存在感を高めるうえでも非常に大きな意義があったと、当時のキャプテンだった狩野智也(現:群馬グリフィンレーシング)は語っている。

 2015年のシーズンインを前に、新たにチームキャプテンに就任した土井は、1月に沖縄で自主トレーニング合宿を実施した際に、今年の目標のひとつとして、「全日本チャンピオンのタイトル奪還」を挙げた。

「全日本は勝ちたいです。(地元の)山形のファンにもそれは公言してきたので、やらなきゃならない。だから、かなりのプレッシャーですよ。実は、(日本チャンピオンジャージを)1回着たからもういいや、って思っていたんですけど(笑)、みんなが言うんですよ。『1回じゃダメだよ』って。たしかにそのとおりで、『もういいってことはない。もう一度、全日本で勝ちたいな』と思うようになった。だから、今年はガチンコ勝負で行きますよ」

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