Dリーグのタイトルスポンサー「第一生命」 広告宣伝だけではない、その先にある真の目的とは (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by D.LEAGUE 22-23

「マラソン大会への協賛を通じて、各地域を盛り上げることで、健康増進をはじめ地域での課題解決のきっかけになればいいなと考えています。またOGによるランニング教室は、参加者にとって大変満足度の高いイベントになっています」(伊原氏)

 第一生命のスポーツ支援は、ダンス、テニス、ランニングだけではなく、各支社で地元とのつながりで実施しているものもあり、規模も競技もさまざまだ。企業である以上、協賛するメリットを無視するわけにはいかないが、その点に関しては、長期的な視点で考えている。

「協賛することによる広告宣伝効果はあると思っていますが、それでお客様が保険に入ろうかという気持ちになるとは思っていません。生命保険の認知度が低くなってきていたり、昔に比べてお客様との人間関係づくりが難しくなってきていると感じていますが、そんななかでスポーツ支援は確実に当社のプレゼンスを高めていけると思います。

 スポーツをきっかけとしたお客様との接点づくりのほうが、我々としては大きな意味があります。生涯設計デザイナーとお客様との接点をたくさんつくることによって、将来のお金の相談であるとか、ライフプランの相談であるとかの話ができれば、保険の重要性をご理解いただけるかもしれません。その意味でもこれからもスポーツ支援は継続していく価値があると考えています」(佐藤氏)

 スポーツ支援においては、目先の利益ではなく、顧客との長期的な信頼関係を築くことを目指す第一生命。スポーツを支え続けることで、将来的なメリットを享受できるこのスポンサーシップの考え方が、今後のスポーツの発展に大きく関わってくるのは間違いないだろう。

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コーポレートコミュニケーション部
広告宣伝課
佐藤数也氏(左)と伊原由衣菜氏

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