Dリーグのタイトルスポンサー「第一生命」 広告宣伝だけではない、その先にある真の目的とは (3ページ目)
カドカワ ドリームズのKISA選手がゲスト出演した岡山県総社市のダンスワークショップこの記事に関連する写真を見る
「現在、Dリーグの試合は東京の会場で開催されていて、そのほかの地域の人たちは、配信での視聴が中心になっていると思います。配信で見られることはすごくいいのですが、会場の迫力や空気感は本当にすばらしいので、多くの人にリアルのダンスを味わってもらいたいと思っています。
当社は全国各地に支社があって、4万名の生涯設計デザイナー(営業員)がいます。全国の多くのお客様とコミュニケーションを取れるところが、生保の強みだと思っていますので、たとえば自治体の方が若者向けのイベントをやりたいのであれば、ダンスのワークショップの開催をお勧めして集客に協力することもできますし、学校の先生向けのダンス教室なんかもご提案できるかもしれません。
自治体等にそのようなお声がけをしながら、いろいろな地域にチームやDリーガーの方々が出向くイベントを展開できれば、ダンスを普及させたいというDリーグのお手伝いができるのではないかと考えています」(佐藤氏)
同じ目標に向かって歩きつつ、ともにメリットを享受することが、現代のスポンサーシップの形と言えるが、第一生命とDリーグはまさに理想的な関係。タイトルスポンサーになっているだけではなく、企業の強みを生かしてダンスを広める活動の一助となるとともに、若者に第一生命に触れる機会もつくる。この相乗効果は今後さらに加速していくのではないだろうか。
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