泳ぎは大健闘も...。「世界の大砲2発」に沈んだ日本のメドレーリレー (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao

「朝なので体が動ききっていない感じはしましたが、予選としてはよかったと思う。本当は組1番でタッチしたいと思っていたけれど、平井伯昌先生から『組3番でも決勝に進めるから、完璧なレースを求めてプレッシャーをかけない方がいい』と言われたので、そう思って泳ぎました」と、4分36秒97の全体7位で決勝に駒を進めた。

 それに対して第3組のホッスーは、最初のバタフライを1分01秒89と全体の最速で入り、200mで銀メダルを獲得している背泳ぎも、余裕のある泳ぎで2分10秒79。平泳ぎではこの区間を1分17秒44で泳いだ清水に抜かれたものの、最後の自由形を1分02秒84で泳ぎ、4分33秒90の全体1位で通過した。

「最後のフリーの前半は流したんですが、みんなが追いついてきたのでヤバイと思った」と笑う清水は4分36秒43で、全体5位の通過。大橋も清水も決勝に向けて勢いがつく結果ではなかった。

 女子400m個人メドレー予選後に行なわれたのは、男子400m個人メドレー予選。出場した瀬戸大也(ANA)の泳ぎは、少し重そうに見えた。前半の背泳ぎまでで、隣のレーンを泳ぐチェイス・カリシュ(アメリカ)を離し切ることができず、カリシュの4分09秒79に対し4分12秒89と、差を見せつけられる結果になった。その次の組の萩野公介(ブリヂストン)は泳ぎにキレがなく、バタフライは瀬戸より遅いタイムで通過。背泳ぎでもさらに遅れ、ゴールタイムは4分14秒15で7位通過という結果になってしまった。

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