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泳ぎは大健闘も...。「世界の大砲2発」
に沈んだ日本のメドレーリレー (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Fujita Takao

 そんなふたりの結果以上に驚かされたのは、カリシュの泳ぎだった。平泳ぎを警戒し、2種目目の背泳ぎまでに、どれだけ差をつけられるかというのが日本勢ふたりの考えだったが、カリシュは決勝で、最初のバタフライから先行し、背泳ぎでもその差を開く泳ぎを見せた。こうして独泳態勢を作ると、最後の自由形も58秒65でカバーし、萩野の自己ベストを0秒15上回る世界歴代3位の4分05秒90まで記録を伸ばした。それは日本勢優位と思われていた状況を、一気に覆すものだった。

 男子50m背泳ぎの古賀淳也(第一三共)も好スタートを切って、今大会初の金メダルかと思われたが、力みが出てしまい、後半でカミーユ・ラクール(フランス)に逆転される2位。優勝が近かっただけに、銀メダルという結果も悔しさが残るものとなった。

 そのあとの女子400m個人メドレーも、日本勢が力を出し切れないレースになってしまう。ホッスーが、地元ハンガリーでの2冠達成を目指して、最初から圧倒的な泳力を見せる中、期待された大橋の泳ぎは前半から200mの時のような柔らかさが見られなかった。

 バタフライは50mから伸びずに3位通過。得意の背泳ぎでは、2位に上がったものの、3位以下を大きく突き放す展開には持ち込めず、最後の自由形でミレイア・ベルモンテ(スペイン)にかわされて4位とメダルを逃し、4大会連続2冠を達成したホッスーには力の差を見せつけられる結果で終わった。

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