「世界で唯一」の大技出た!
女子飛込み・板橋美波がぶっつけ挑戦 (3ページ目)
「リオ五輪の8位より、109Cを飛んで7位になれた今回の方が、自分としてはすごく満足しています。今日は順位より内容を考えていたし、予選と準決勝に比べたらすごく体も動いていて飛び出しもしっかりできたので。でも自己評価は75点くらいですね。弱点を直すことと、試合で決められる精神面を鍛えていかなければダメだと思いました」
馬淵コーチは「今日は練習でも動きがよく、見ていても『あっ、今日の美波は勝負する顔になっているな』と思った」と、教え子の活躍に表情を緩めながら、こう続ける。
「ほとんど練習をしていなかった109Cをここでやるのは通常なら考えられないことでしたが、本人がいきなり『自信を持って飛べます』と言ってきたので、精神的にも前向きになって強くなったなと感じました。しかも、それを決勝の場で成功させたので。今後へ向けて『練習はしてなくてもいつでも使える』という自信を持ったことは大きいし、こういう場で勝負をかける意欲や精神力は、東京五輪でメダルに挑戦するという自信にもつながると確信しています」
5月後半から6月にかけて1カ月間飛込みができなかった状態にも関わらず、109Cに挑戦して勝ち取った7位という結果。それは板橋にとって順位以上に重要なものだった。
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