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【リオ五輪】萩野公介が金メダルを獲得。
天才スイマーは真のエースへ (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

 さらに日本水泳界には、個人メドレーでタイトルを獲ったという意味も大きい。特殊種目に特化するのではなく、多様な技術と体力が必要になる、競泳の基礎ともいえる種目で世界の頂点に立ったからだ。平井コーチは「ある意味、日本の競泳が熟成されて始めているということの象徴ではないか」とも言う。

 小さいころからライバルとして競い合ってきた萩野と瀬戸のマルチスイマーとしての成長だけではなく、今大会は初出場の池江璃花子が100mバタフライ準決勝第1組で強豪を抑えて1位でゴールして決勝進出を果たすという、これまで見られなかった快挙を演じている。だが、それはリオ五輪だけのものではなく、20年東京五輪へ向けての貴重な一歩となるだろう。

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