2016.08.11

「これが自分色のメダルなのかも」。
松田丈志が「銅」獲得で有終の美

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

「フリーリレーのメダルを獲るというのがこんなに嬉しいものだとは思わなかったですね。メドレーリレーではずっとメダルを獲っているけど、フリーリレーはまた違った嬉しさがある。コーチ席でリレー担当コーチの久世さんをイジリながら。みんなで大喜びをしていたんです」

 日本代表チームの平井伯昌ヘッドコーチは、こう言って明るく笑う。1964年以来、52年ぶりのフリーリレーのメダル獲得となった、8月9日の4×200mリレー決勝。2レーンを泳ぐのは予定通りだった。

52年ぶりのフリーリレーのメダルを獲得した(右から)萩野公介、江原騎士、小堀勇気、松田丈志 第3泳者だった小堀勇気は「前日に萩野が200m自由形を戦っていたのを見て、チームで『アメリカが少し抜け出している状況だから、確実にメダルを獲得しよう』と話しました。そのためには決勝は6コースか2コースになれば、波の影響もなく泳ぐことができるだろうと話をして」と作戦を立てていたと語る。

 昼の予選では5位通過で、この結果を松田丈志は「3泳までは混戦だった(1位から6位までが1秒差)だったので、ちょっと頑張ってしまいました。だから(江原)騎士(ないと)と小堀には『予選では俺が頑張ったから、決勝ではふたりで3秒上げろ』と話したんです」と笑顔で振り返る。