【箱根駅伝2025】現地で駅伝取材を重ねる西村菜那子がシード権争いを展望 勝負の明暗を分けるキーマンも語った (2ページ目)
【7位から9位はシード権獲得のためのキーマンも挙げた】
7位は、前回3位に入った城西大と予想する。今季は出雲で7位、全日本で6位に入っている。前回2区を好走した斎藤将也(3年)と同3区3位のヴィクター・キムタイ(3年)が起点となるが、西村さんは斎藤の5区に大きな期待を寄せている。
「過去2年は"山の妖精"と呼ばれた山本唯翔選手(現・SUBARU)が5区で大活躍しましたが、2年前の『激坂最速王決定戦(登りの部)』はその山本選手を抑えて、斎藤選手が優勝しています。5区を走るポテンシャルは十分に備わっているので、斎藤選手が5区でかき乱してくれると面白いですね。斎藤選手が走れば、区間賞を獲得すると思っています。
1区は久保出雄太選手(4年)で、2区がヴィクター選手じゃないでしょうか。主将・平林樹選手(4年)が往路に入れば往路5位、総合7位くらいの予想です」
そして8位には「なんだかんだ上位にいるチーム」と評価する法政大が入ると読んでいる。全日本には3年連続で出場できなかったが、2022年度は出雲7位で箱根7位、2023年度は出雲8位で箱根6位。今季は出雲で9位に入っており、過去2年と同じような流れできているが、今季の法大は例年と少し違うようだ。
「飛び抜けたエースがいるというよりチームの総合力というイメージですが、今回は注目選手がいるんです。まずは、前回6位で区間賞を獲得した武田和馬選手(4年)。今回は平地にまわることも十分考えられますが、活躍してくれるでしょう。それから5000m(13分35秒33)と10000m(28分10 秒01)で法大記録を塗り替えた大島史也選手(3年)の走りが楽しみです。シード権は堅いんじゃないでしょうか」
9位予想はシード校の常連、帝京大。前回は5区が区間20位に沈みながら、往路12位から総合9位まで浮上した。今季は出雲と全日本で8位に入るなど、安定感のある戦いを見せている。そのなかでキーマンとなりそうなのは、前回に2区(16位)を務めた山中博生(4年)だ。
「山中選手は全日本2区で創価大・吉田響選手、青学大・鶴川正也選手らと先頭集団を形成したんです。そのスピードとスタミナに驚かされました。今回は2区で区間上位の好走が期待できそうです。選手層はけっこう厚いチームなので2区で波に乗れば、シード権を獲得すると思います」
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