【箱根駅伝2025】現地で駅伝取材を重ねる西村菜那子がシード権争いを展望 勝負の明暗を分けるキーマンも語った (3ページ目)
【最後のひと枠に入りそうな大学、個人的に注目の選手は?】
最後に、残りひとつのシード権は立教大が獲得すると予想した。今季から高林祐介駅伝監督が就任して、スピード型のチームにスタミナが加わった。そして箱根駅伝予選会をトップ通過。約2週間後の全日本大学駅伝は7位に食い込み、初出場でシード権を獲得している。
「この勢いでいったら箱根でシード権を獲得してもおかしくありません。林虎大朗選手(4年)、安藤圭佑選手(4年)、國安広人選手(3年)、馬場賢人選手(3年)らは"次期エース"と言われてきたように、上級生になってエース格の選手に育っています。MARCH対抗戦は調子がよくありませんでしたが、きっと仕上げてくるでしょう」
前回4位の東洋大、同10位の大東文化大などが入っていないが、残りの10校はどうなのか。
東洋大は出雲で11位、全日本で13位と大苦戦した。昨季は全日本14位から箱根は4位までジャンプアップしており、今回も底力を発揮する可能性は十分にある。そのなかで"復活の旗手"として期待なのが、元5000m高校記録保持者の石田洸介(4年)だ。
「石田選手は昨季、三大駅伝は不出場でしたが、今季は関東インカレの1部10000mで自己ベストの28分08秒29を出して6位入賞を果たしています。走っている姿だけで価値を感じられる選手。2年時に2区を走っているので、そのリベンジを晴らしてほしいところですけど......2区は梅崎蓮選手(4年)だと思うので、石田選手には復路のエース区間である9区で活躍してほしいなと思います」
東洋大の20年連続シード達成には、石田の快走が欠かせないだろう。
前回10位の大東大については、「今季はもっと上にいくかなと思っていたんですけど、出雲10位、全日本11位と振るいませんでした。上尾シティハーフで棟方一楽選手(2年)がU20日本記録で優勝するなど上がってきたこともあり、真名子圭監督は『ケニア人留学生は使わないかもしれない』とコメントしています。日本人選手だけで上位に入ったら面白いですね」と話した。
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