箱根駅伝のシード権争いを駅伝ツウの西村菜那子が占う 上位にいく大学、「台風の目」となりそうな大学も挙げた (2ページ目)
【創価大、早大も「上位を狙える」】
他に、上位争いの期待が高いと予想するのが創価大と早稲田大だ。
出雲で過去最高の2位、全日本で6位に入った創価大については、「吉田響選手(3年)がハンパじゃない」と西村さん。今季、東海大から転入した吉田が学生駅伝で大活躍している。出雲は5区で区間賞を獲得すると、全日本は5区で区間賞・区間新記録。区間2位に38秒もの大差をつけた。
「ちょっと調べたんですが、出雲と全日本で区間賞を獲得しているのは、駒澤大・佐藤圭汰選手と、城西大・キムタイ選手、創価大・吉田響選手の3人。その中で吉田選手は、テレビに映る時間が短かったんです。箱根駅伝も活躍すると思うので、今度はもっとテレビに映ってほしいなと思います」
なお、城西大の山本唯翔と、創価大の吉田の"5区対決"は、「(上回るのは)吉田選手かな」と予想している。
「世間の注目度は山本選手のほうが上かもしれませんが、吉田選手のほうが勢いがある。ふたりとも、区間記録を塗り替えてくれるのじゃないでしょうか」
早大は出雲で6位に入るも、全日本は10位と振るわなかった。
「早大は全日本が寂しい結果になったんですが、各学年に力のあるランナーがいるので、ピーキングさえ合えば上位を狙えると思います」
3000m障害でも活躍する菖蒲敦司(4年)、1万mが27分台の石塚陽士(3年)、スピードが武器の間瀬田純平(2年)ら好選手がいるなかで、西村さんが最も楽しみにしているのが山口智規(2年)だ。
「関東インカレ5000mでラスト1周くらいからヌルッと前に来て、気づいたら3位に入っていたんです。そこから気になって注目しています。個人的には、山口選手は3区を走ってほしいですね。5区は伊藤大志選手(3年)が活躍すると思いますし、早大は確実にシード権を獲得するでしょう」
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