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箱根駅伝の勢力図を塗り替えることができるか。スピード化に対応&大物ルーキー登場で中央学院大に勢い (5ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by AFLO

 そして強力ルーキーの存在も見逃せない。

「1年生、とくにふたりが強力で、すごく刺激になっています」

 松島はうれしそうにそう語ったが、ふたりのルーキーとは吉田礼志と堀田晟礼(せいあ)だ。吉田礼志は先述したように関東インカレ5000mで好結果を出し、4月の平成国際大記録会の10000mにも出場し、28分56秒29の自己ベストを出すなど大物ぶりを発揮。一方の堀田も関東インカレの5000mに出場して14分40秒86で28位に入った。

 吉田礼志は今回、吉田光汰の分を挽回する走りでチームに貢献。小島は「吉田(礼志)には自分の持っている力を出してほしいと思っていましたが、日本人トップ集団にくらいつくなど、想像以上の走りを見せてくれました」と、吉田礼志の健闘に表情を崩した。

 上級生のレベルが上がり、下級生も力をつけている。チームはいい緊張感を保っており、上昇気流に乗ったといっていいだろう。これからは箱根予選会を見据えてロングを走り、さらに足をつくっていくことになる。

 箱根予選会では、明治大をはじめ、法政大、拓殖大、中央大、日体大らと出場権を争うことになるが、チームは地力をつけてきており、予選突破はもちろん、本戦でもシード校相手にいい戦いを見せてくれるだろう。そのためにも、今回出場権を得た全日本大学駅伝が試金石となる。

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