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ユーチューブを始めた神野大地の
SNS活用術。「隠すことは何もない」 (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kai Keijiro

 これまでツイッターを主戦場にしていた神野だが、1月からユーチューブを始めた。開始から10日間で1万人が登録するなど、好調なスタートを切った。

 なぜユーチューブを始めたのかは、神野が自らのチャンネルで語っているとおり、自己発信、正確な情報を伝える、収入の3つを満たすためだ。「やるからには戦略を立ててやる」と、かなり意欲的だ。

 実際に動画を見てみると、神野にしかできないことや撮れない映像が多いことがわかる。ちなみに、今まで配信した動画のなかで好評だったのは『ケニア名物 BIGグループ18キロ走に挑戦してきました!』だ。

「あれは別に深く考えたわけではなくて、『とりあえず撮ってみよう』から始まったんです。実際に撮り終えたものを見ても『これって世間が必要とするものなのか......』って思っていたんです(笑)。でも、アップしたら数字がどんどん伸びていって。体を張った甲斐がありました(笑)。

 考えてみれば、あれは少なくとも日本トップレベルの実力を持ったランナーじゃないと無理で、僕にしかできないことじゃないですか。あれで、みんなは僕にしかできないことを望んでいるんだって、的を得た感じが実感しました」

 その一方で、神野が自信を持って出したケニアの床屋に髪の毛を切りに行く『ケニアで坊主の危機』は、思ったほど再生回数が伸びていない。

「僕が髪の毛を切っているの、みんな興味ないみたいですね......」

 神野はそう苦笑するが、全般的に評価は上々だ。ようやく収入も得られるようになり、2月中旬で数百ドルを計上した。

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