2020.02.28

五輪代表最後の1枠争い。
東京マラソンのレース展開を予想する

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 3月1日の東京マラソンでは、東京五輪男子マラソン代表の最後の1枠が争われる。コースはスタートから序盤は下り基調で、その後は平坦と記録が出やすいだけに、世界のトップランナーがタイムを狙うハイレベルな大会になる。そして、日本からの有力選手もこぞってエントリーしている。

MGCでは、中村匠吾(写真右)服部勇馬(左)に敗れ3位だった大迫傑(中央) そこで代表権を獲得する条件は、日本記録を上回る2時間05分49秒以内を出すこと。マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)3位で、ファイナルチャレンジで突破者がいなければ代表になる権利を持っている、日本記録(2時間05分50秒)保持者の大迫傑(ナイキ)と、2時間06分11秒の設楽悠太(ホンダ)、2時間06分54秒の井上大仁(MHPS)が出場する、注目のレースだ。

 井上は、MGCで最下位の27位に終わったものの、今年1月1日の全国実業団駅伝では順調な走りを見せていた。

 チームは1区で32位と出遅れ、エース区間の4区を走る井上は25位でタスキを受けとると、序盤は「そんなに落ち着いてはいなくて、なかなかハマりにくいというのはありました。でもそこで焦らず体を動かしていこうという気持ちで走っていた」と言う走り。そこから後半になるにつれて走りはよくなっていき、順位を8位まで上げ、区間記録を22秒更新する1時間03分57秒で走り切った。

「去年と比べて、後半にすごくいい走りができたのが収穫でした。走り込みを一回しっかりできてきて、地力がついたからだと思います。ハイペースにも怖がらずこれだけ走れたのはよかったと思います」