ユーチューブを始めた神野大地のSNS活用術。「隠すことは何もない」 (2ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Kai Keijiro

「今さら隠すことは何もないですからね。それにSNSを積極的に発信できるのはプロランナーだから。実業団では制限があって、思うように発信できないこともあるけど、僕はプロなので、より多くの人に自分の活動を理解してもらうためには発信力がすごく大事なんです」

 ただ、ツイッターは諸刃の剣でもある。わずか数行のコメントでフォロワーが増え、多くの人に称賛されることもあるが、逆に何気ないひと言で炎上し、ネガティブな声に占領されてしまうこともある。

「コメントについてはすごく考えますね。短いのはそのままの感情で出すこともありますが、基本的に書いたものをため置きしています。何かあった時、それを思い出して少しリライトしてからツイートします。その時と考えが変わっていたりすることがあるので。あと、今は自分の考えを伝えるだけじゃなく、文章を読んでもらってモチベーションが上がるものを考えています。みんなが見て、少しでも『明日も頑張ろう』って思えるような内容を意識しています」

 一時期はアンチの声にへこみ、悔しい思いをすることもあったが、最近はそういう声も少なくなってきているという。

「批判的な声は少なくなったけど、なくなることはないと思うんです。自分がノッている時は、そういう声は気にならないですからね。これからも自分の素直な思いを伝えていけば、みんなに響いていくと思いますし、SNSでみんなのモチベーションを上げたいと思っているけど、同時にそれが自分のモチベーションにもなっているんです。そのためには結果を出さないといけない」

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