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マラソンで東京五輪をめざす鈴木亜由子。
トラックとの相乗効果を実感 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 計画では、丸亀ハーフから2週後に行なわれる青梅マラソンで30㎞を走るという、1カ月強で3レースに出場する予定だった。

「青梅マラソンはコースもよくて、力をつけるにはいいレースだと思って出たかったんですが、10㎞とハーフで少し足に来ていたので、すごく悩んだけど一回立ち止まる勇気も必要だと思って断念しました。青梅まで走れなかったのは課題ですが、練習をうまく積み重ねていけばマラソンでも勝負ができる手応えは感じました」

 9月のMGCへ向けては、マラソン練習をしながら、トラックレースかハーフマラソンを走っていくことになるだろうと話す。スピード練習も入れた方が動きがよくなり、心肺機能もある程度高められる。その感覚をつなげられれば、マラソンでの活躍も見えてくる。

「本当のマラソン練習はこれからだけど、動き自体は少しずつよくなってきている。故障の予防と並行してのフォーム改造は必須ですが、そこは今までイメージしてきたものがちょっとずつ私に合ってきた感じもあります」

 MGCで五輪代表の座を獲得できれば、東京五輪までは暑い中でのレースが続くことになるが、「暑さは苦にならないというか、我慢できる」という鈴木。

 マラソンをやろうと思ったのは、東京五輪を見据えたときに、勝負するならトラックよりマラソンの方が「可能性は大きいと思ったから」。ただ、東京五輪のあともマラソンを走るかどうかは、まだ考えが固まっていないのが正直なところだ。

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