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200mで日本一の飯塚翔太が明かす
「やっぱり100mも走りたい」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 中村博之●写真 photo by Nakamura Hiroyuki

 リレーから得た自信から飯塚は今年、「本気で100mもやりたいと思うようになってきた」と口にするようになった。日本選手権でも「100mの決勝を見て、すごくいいなと思いましたね。今日の200mの決勝は観客が1万人だったというけど、昨日はその倍だったじゃないですか。僕も200mで活躍して、そのくらい注目されるようにしたいと思いますし、うらやましさを感じますね」と苦笑する。

「やっぱりみんな100mをやりたいと思っているんですよね。もちろん200mが自分の種目というのはありますが、両方やりたい。これまでもそう言いながら、なかなか出られなかったんですが、今はその気持ちが強くなりました。あれだけ目立っているというのももちろんあるんですが、今の日本の100mは、これまでで一番高いレベルになっているから、そこで戦いたいというのがすごくあります。日本選手権のあの中に入って走ったら絶対に楽しいと思うし、そこでいい結果が出たら最高ですよね」

 こう話す飯塚は、7月のヨーロッパ遠征でも、機会があれば100mに出たいという。ケンブリッジを同記録ながら破って2位になった、6月3日の布勢スプリントは向かい風0.7mで10秒21だったが、今の走りで昨年出している自己ベストの10秒08に近い結果を出すことができれば、200mの19秒台も見えてくるはずだと話す。

 2走のスペシャリストから、100mも200mも走れる世界基準のスプリンターへの成長。それが、今季から飯塚が目指していくものとなった。

◆100m王者は山縣亮太。9秒台連発の中国勢にアジア大会で勝てるか

◆リオの銀から2年。日本スプリント勢が再び輝くには飯塚翔太が必要だ

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