2018.06.22

リオの銀から2年。日本スプリント勢が
再び輝くには飯塚翔太が必要だ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 2016年リオデジャネイロ五輪4×100mで、日本が過去最高となる銀メダルを獲得してから早2年。2走を走った飯塚翔太(ミズノ)は五輪翌年の2017年、布勢スプリントの100mでケンブリッジ飛鳥(ナイキ)などを抑えて10秒08の自己新で優勝を飾った。

若手が多く出てくる短距離界で、多くの刺激を受けていると語った飯塚翔太 続く、日本選手権の200mでは、サニブラウン・ハキーム(東京陸協→フロリダ大)と藤光謙司(ゼンリン)に敗れて3位に終わったが、8月の世界選手権の200mでは準決勝まで進み、4×100mリレーで再び2走を務めて銅メダルを獲得と、いぶし銀的な存在感を発揮し続けている。

 そんな飯塚は、リオでの銀メダルをこう評価する。

「(五輪後)すごくいい影響が出て、あそこから一気にレベルが上がったと思います。(翌年の)秋には桐生(祥秀)くんが9秒台を出したり、山縣(亮太)くんも10秒00を出して、多田修平くん(関西学大)のような新しい選手も出てきました」

 また、個人ではなく、リレーでメダルを獲ったことにも意味があったという。

「今までは『個人で調子がいいから、リレーもいける』と考えていたけれど、逆のパターンで『リレーで調子がいいから、個人でもいける』という考えになって、自信がついたと思います。僕自身、(リオの)個人レースでは、予選落ちで納得はしてなくて複雑ですが、国内ではお客さんの数が増えているし、これまでならテレビでやらないような記録会でさえニュースで取り上げられるようになった。だから、僕らも一つひとつの試合に対する気持ちが高まって、練習も頑張れるようになっていると思います」