【月報・青学陸上部】原晋監督が勝利宣言
「全日本駅伝、うちが独走するよ」 (5ページ目)
前出の全日本組の中で、この合宿から伊勢路を走るメンバーが固まった。
安藤悠哉 (4年)
一色恭志 (4年)
下田裕太 (3年)
田村和希 (3年)
中村祐紀 (3年)
吉永竜聖 (3年)
小野田勇次(2年)
森田歩希 (2年)
全員が5000m13分台のタイムを持つ強力なメンバーだ。本番では、ここにひとり控えの選手を連れていくことになる。
出雲からは茂木と鈴木がメンバーから落ちた。出雲で4区を走り、逆転優勝に大きく貢献した茂木は、「ちょっと調子が落ちていたので、選ばれても厳しい状態でした。箱根に気持ちを切り替えてやっていきます」と悔しさを見せつつ、前向きに箱根に向けた練習に取り組んでいた。
今回の合宿で「絶好調だな」と感じたのが田村和だ。出雲では2区で区間賞を取り、その後の日体大記録会では自己ベストを更新。「昨年の久保田(和真)を超えている」と原監督も絶大な信頼を寄せている。
「夏季合宿がすべてうまくいった感じで、正直、いま走るのが楽しいです。調子のよさを感じていますが、それは練習ができているというのではなく、タイムで数値として出ているから。日体大の記録会も誰かについていく感じではなく、自分がひとりで行く展開ができました。もし、タイム狙いで走ればもっといいタイムが出せたと思います」
昨年の全日本では3区を走り、区間2位で4区のエース久保田に襷(たすき)を渡した。今年はエース区間と言われている1区、2区、4区を任されそうだ。
「今回は監督が前で勝負という考えですし、僕も1区とか前半区間で走り、早めに独走したいと考えています。そこで出雲で4年生がやったように3年生で襷リレーができたらいいですね。3年生はみんな調子がいいので絶対に結果を出せると思います」
田村和は、自信の笑みを浮かべた。
下田も同じ気持ちのようだ。出雲ではエース区間の3区を任されたが、自分の思うような走りができなかった。むしろ激走した関颯人(はやと・東海大)の引き立て役のようになってしまった。あの悔しさを忘れるはずもない。
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