【月報・青学陸上部】原晋監督が勝利宣言
「全日本駅伝、うちが独走するよ」 (2ページ目)
出雲を走った選手は、その翌日からリフレッシュしつつ回復に務めた。昨年は出雲から全日本まで3週間しかなかったが、今回はプラス6日間の余裕があった。その6日間が大きな意味を持つと原晋監督はいう。
「この6日間が大きいね。昨年は、ここで自分たちは失敗した。出雲の疲れが抜け切らないまま全日本に出た。みんな重たかったし、キレがなかった。でも、今回はしっかり休んで調整できている。日体大の記録会(10月23日)もその前の水曜日に21kmを走ったり、結構追い込んで疲れている中、田村、吉永をはじめ、みんな攻めの走りができていた。タイムも出たし、昨年とは比較にならないほど順調にきています」
日体大記録会(5000m)で田村和は13分43秒22、吉永は13分49秒83、安藤は13分51秒66、鈴木も13分53秒20で自己ベストを更新し、さらに全日本組13名の内9名の選手が13分台を出した。一色はペース走だったのでタイムを意識していなかったが、その一色を含めて個々のレベルが上がり、チーム全体の力が底上げされている。その確かな手応えが原監督の表情を明るくしていた。
合宿2日目、午前練習が始まり、選手がプール第2駐車場に集って"青トレ"を開始。その後、選手が各自ジョグに出掛けた後だった。
マネージャーたちにも細かい指示を出す原晋監督
「ちょっとマネージャー集合して」
原監督がマネージャーたちに声をかけた。距離を測りに行った伊藤智一マネージャーともうひとりの女子マネージャー以外の10名が集められた。
「昨日は5km2本のデータ、1km7本のデータがすぐに出てこなかった。1km7本は、私が練習を見ているから大体分かるので急がないけど、5kmの方は見てないから記録が必要だった。
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