【月報・青学陸上部】2つの寮の
シビアな格差。強さの秘密がここに (2ページ目)
同窓祭の前日、青学・相模原キャンパスの陸上競技場で非常に重要な学内TT(タイムトライアル)5000mが行なわれた。
なぜ、重要なのか。実は、この3日前に出雲駅伝に登録するメンバー10名が発表されている。
■4年生:安藤悠哉、一色恭志、池田生成(きなり)、茂木亮介
■3年生:下田裕太、田村和希
■2年生:梶谷瑠哉、富田浩之
■1年生:鈴木塁人(たかと)、吉田祐也
全員が夏季選抜合宿の中から選出されており、好調を維持していた選手ばかりだ。1年生の鈴木と吉田も決してサプライズではなく、実力でメンバー入りを勝ち取った。
ただ、出雲駅伝の最終的な登録人数は8名、本番に出走できる選手は6名だ。この6つの椅子を巡って重要なポイントとなるのが学内TTである。原監督にとっては大会20日前の選手の現状と今後の状態、本番での出走を見極める意味があり、選手にとってはここでタイムと結果を出せば、出雲を走る可能性が限りなく高くなる。それゆえある意味、普通の大会よりも熱いガチンコ勝負なのだ。
気温は22℃、時折吹く風が心地よい。
「涼しくて最高のコンディション。いいタイムが出そうだけど、今回は内容と結果。どれだけ積極的に前に出て勝てるかでしょう」
原監督がポイントを挙げた。
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