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【月報・青学陸上部】「箱根」のメンバーに
入ってきそうな1年生は? (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun


「個人的には7区、8区を考えていたんですが、中間発表で監督に『1区の候補』と言われたときは『1区かぁ』と驚きました。でも、そのときはまだ1年生なので、先輩に刺激を与えるためなんだろうなと思って、真に受け止めていなかったんです。でも、夏季合宿で改めて1区の指名が入って(笑)。それからは1区15km過ぎのアップ&ダウンで自分が仕掛けているイメージをしたり、距離走でも箱根の20kmを考えて走っています。スタートが大事で、めちゃくちゃプレッシャーがかかる区間ですが、今は不安もないですし、1区だろうが何区だろうが、どんとこい。誰が来ても負けない気持ちでいます」
 
 鈴木は「応援しているよ」「頑張ってね」と言われるのが一番うれしく、一番のモチベーションになるという。沿道の応援が走る活力になるということだ。そういう意味では鈴木はまさに箱根向きの選手と言える。
 
 しかし、ここまで順調なゆえに慎重にもなっている。高2のとき、県大会3日前に車に轢かれる事故に遭い、県駅伝10日前に机を足の甲に落として指を折った。大事な大会の前にケガをするという苦い経験があるからだ。

「それを踏まえて高3のときはケガなく過ごせたし、青学に入ってからもここまで大きなケガなくやってこられました。最近は自分のセンサーが働いて、これ以上やるとケガしそうだなとわかってきたんです。そこできちんとケアしていけば大丈夫です」
 
 箱根駅伝まで残り4カ月。その前には出雲駅伝、全日本駅伝(伊勢)もある。この期間をどう過ごすかで箱根での出走が現実になっていく。

「箱根の前に出雲と全日本があるので、まず、そこに選ばれる選手になること。出雲ではアンカーの前の5区を走りたいですし、もし選ばれたら結果を出すだけです。それが箱根駅伝につながってくるので。

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