【月報・青学陸上部】「箱根」のメンバーに
入ってきそうな1年生は? (4ページ目)
原監督が期待を寄せる1年生、鈴木塁人「夏季合宿、トラックシーズンを含めて、ここまでこんなにうまくいくとは思っていなかったです。最初は先輩方にとって自分は怖い存在ではなかったと思うんですけど、最初のトライアルで田村和希(2年)さんとゴールしたときぐらいから『こいつやるなぁ』って思っていただいて。それから和歌山で自己ベストを出して、関東インカレで、あの暑い中、調子が良くて13分台で走れました。夏までの試合に関しては100点。先輩を脅かす存在になりたいと思っていたので、ここまでは刺激を与えられる存在になれたのかなと思います」
トラックシーズンで、しかも1年生でこれだけ波がなく、好調を維持しているのは驚きだ。その秘訣はどんなことなのだろうか。
「レース当日は試合が午後に多いので、朝ごはんを食べてからまた寝ます。起きるとスッキリしますし、それで前期はうまくいったので、そのいい流れを大切にしています。
レースでは無心でガムシャラに走るようにしています。そのためには普段の生活からいかに不安を消していけるか。足に痛みがあるときはアイシングやストレッチで取り除き、ベストの状態でスタートラインに立てるようにしています。
練習では、たとえば各自ジョグではレースをイメージして練習していますし、ジョグでみんながペースを上げるときは何とかついていくのではなく、自分で組み立てています。練習も含めて、将来や次のレースをイメージするのが好きなんです。周囲に流されないのも順調な秘訣のひとつかもしれません」
他人に左右されない強いメンタル、安定した走り、トラックでのスピード、練習への姿勢などを原監督は評価し、1年生ながら「将来のエース」として期待している。箱根駅伝では1区を想定しているという。
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