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【箱根駅伝】「強すぎる」青学大はこうして生まれた (5ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AFLO SPORTS

 その時期からやっていたのは、「まずは5000mの記録を伸ばして土台作りをしよう」ということ。春先の大会には全員800mに出場させるような取り組みを積み重ねた。さらに今シーズンは専任コーチやトレーナーを2名ずつの体制にして、スポーツメーカーの協力も得てコアトレーニングなども導入した。そんな取り組みは、ほとんどの選手が5000mと1万mで自己新をマークする状況につながった。

 また、春先はまずトラックを重視し、夏合宿では出雲駅伝(10月)や全日本大学駅伝(11月)を目指して1マイル(16km)を走れる仕様にし、11月からさらに箱根仕様に変えていくという原監督独特の仕上げ方もうまく機能した。

 最速で走りきった青学大は来年、今回走った4年生が2名抜けるだけで、主力となる3年生が補欠に回った者も含めて7名残る。5区の神野も6区の村井もいるのだから、優勝候補の筆頭になるのは必然だ。

 そんなスピード軍団に対し、駒大や東洋大などの強豪校がどのように選手たちを鍛えてくるか。大手町のゴールの歓喜が終わった瞬間、来年への熾烈な戦いが始まっている。

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