メダル7個、金持義和の使命。
「デフリンピックの知名度を上げたい」 (4ページ目)
デフリンピックは、「デフ(聴覚障がい者)のオリンピック」という意味で、4年に1度開催されている最高峰の大会だ。オリンピックとほぼ同じルールで行なわれており、試合中は補聴器の使用は認められず、それぞれの聴力で戦わねばならない。
現在、大学院に通いながら練習を続けている そこで、水泳や陸上競技などのスタートはランプ式で行なわれ、サッカーなど球技では審判は笛に加え、手旗も併用するなどルールがアレンジされている。競技にもよるが、選手は音声に頼れない分、頻繁に頭を動かして視覚で情報を集め、チーム競技ではアイコンタクトや手話、練習で培った阿吽(あうん)の呼吸などを駆使して戦う。
国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、夏季は1924年のフランス大会から、冬季は1949年オーストリア大会から始まった。1960年ローマ大会を第1回とするパラリンピックより長い歴史があるが、オリンピックと同年開催のパラリンピックに比べ、デフリンピックの認知度はまだ高くないのが現状だ。
とはいえ、日本国内では少しずつ、盛り上げていこうという動きも見られる。たとえば、今年6月には、超党派の障がい者スポーツ・パラリンピック推進議員連盟が「デフリンピック支援のためのワーキングチーム」を発足させた。
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