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【車椅子バスケ】群雄割拠の日本選手権。優勝候補はここだ! (5ページ目)

  • 斎藤寿子●取材・文 text by Saito Hisako
  • 越智貴雄●写真 photo by Ochi takao

 その中澤に、最後の1本を託したのは、選手全員の総意だったという。中澤にとってプレッシャーは大きかったに違いない。だが、彼は見事に同点シュートを決め、さらに延長戦でも3ゴールをあげて、チームメイトからの期待に応えたのである。これでキャプテンへの信頼が増し、チームの結束力がさらに高まったことは想像に難くない。日本選手権ではそこに藤本が加わる。果たして、王者はどんな戦いを見せてくれるのか、期待は膨らむばかりだ。

 今年の日本選手権は、5月4、5、6日の3日間にわたって、東京体育館で行なわれる。各地区の予選を勝ち抜いた16チームが一堂に会し、日本一の座を目指して火花を散らす。MAX、ホークスのほかにも注目したいチームはいくつもある。3月の長谷川杯では決勝でMAXを破った埼玉ライオンズ、関東カップの準決勝でMAXを苦しめたワールドBBC、そして藤本とともにドイツから帰国して参戦する日本代表のもうひとりのエース香西宏昭が加入するNO EXCUSE......。

 果たして、MAXが史上初の7連覇を達成するのか。それとも、古豪復活、新王者誕生となるのか。いずれにせよ、日本車椅子バスケ界の歴史に新たな1ページが刻まれる。その瞬間を見逃す手はない。

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