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【車椅子バスケ】群雄割拠の日本選手権。優勝候補はここだ! (2ページ目)

  • 斎藤寿子●取材・文 text by Saito Hisako
  • 越智貴雄●写真 photo by Ochi takao

 キーマンは、やはり日本代表のエース土子だろう。彼のこの1年の成長について、猪田博敏アシスタントコーチはこう語る。

「キャプテンになったこともあって、自分の考えを主張してチームを引っ張るようになりましたね」

 土子自身も自らの役割の重要性をしっかりと自覚している。

「チームでは自分が一番点を取らなければいけない。それは相手もわかっていることですから、そういう中で、どれだけバリエーションを増やしていくかが重要です。そのためには他のメンバーと連携をうまくとることが必要なんです」

 2007年以来、7大会ぶり(11年は東日本大震災のため中止)の頂点を狙うホークスにとって、日本選手権を前に絶対に負けられない試合があった。4月18、19日に行われた関東カップである。この大会は日本選手権の前哨戦と位置づけられており、毎年全国のトップチームがズラリと顔をそろえる。今年の決勝はMax vsホークスとなった。試合は逆転に次ぐ逆転と、一進一退の攻防戦が続き、第3Qを終えた時点で、「MAX36-34ホークス」と、両チームの差はわずか1ゴール。どちらも一歩も譲らない白熱した展開に、会場内は緊張感と高揚感に包まれた。

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