アイススレッジホッケー世界選手権で惨敗。ゼロからのリスタート
冬季パラリンピックの花形競技であるアイススレッジホッケー世界選手権(アメリカ・バッファロー)が閉幕。世界のトップ8カ国(カナダ、アメリカ、ロシア、チェコ、ノルウェー、イタリア、ドイツ、日本)が参加し、地元アメリカが優勝、2位にカナダ、3位にロシアが入った。日本は5戦全敗で最下位の8位だった。
日本の主力になるべく日々努力を続ける40歳の新星・熊谷昌治 日本はグループ予選でカナダ、チェコ、ノルウェーと同じグループA。初戦のカナダ戦では、試合開始からわずか20秒で失点すると、前回王者の圧倒的なスピードに終始翻弄され、立て直す間もなく0-17の大差で敗れた。2戦目のチェコ、3戦目のノルウェーは、いずれもカナダほどのスピードはない相手だが、日本は簡単にディフェンスラインを崩され、それぞれ1-2、5-0で3連敗を喫してしまう。
日本は、グループB3位のイタリアとのプレーオフにすべてを懸けた。この試合に勝てば6位以上が確定し、Aプール残留が決まるからだ。直前に行なわれたプレーオフのもう一試合、チェコ対ドイツ戦では、通算得点「0」で予選全敗だったドイツが格上のチェコを相手に虎の子の「1点」を守って勝利し、Aプール残留を決めた。日本代表は「俺たちにもできる」と刺激を受けて試合に臨んだという。
しかし、実際は苦しい展開が待っていた。立ちあがりから波に乗れず、試合の主導権をイタリアに握られる。3点ビハインドで迎えた第2ピリオドに熊谷昌治(FW)が1点を返すが、その後は決定打が出ず、1-5で敗れた。この時点で7位以下が確定し、同時にBプール降格が決まった。結局日本は、最終戦の7~8位決定戦でもチェコに敗戦を喫し(1-0)、最下位に沈んだ。
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