【車椅子バスケ】群雄割拠の日本選手権。優勝候補はここだ!
盛りあげよう!東京パラリンピック2020(22)
「今年の大会は何が起こるかわからない。面白くなりそうだ」
男子車椅子バスケットボールにおける国内最高峰の大会、「内閣総理大臣杯争奪日本車椅子バスケットボール選手権大会」の前哨戦を見て、そう確信した。そして、高まる鼓動を抑えきれなかった-―。
関東カップ決勝で今ある力を出し合った、千葉ホークス(青)と宮城MAX(白) 今年も、現在大会6連覇中、日本代表4名を擁する宮城MAXが優勝候補の筆頭であることに変わりはない。だが、その牙城を崩し、王座奪還を果たすチームが出現する可能性は十分にある。その最大の有力候補が、昨年準優勝の千葉ホークスだ。
52-49。昨年の日本選手権決勝、MAXとホークスとの差はわずか3点だった。しかも第4Q、残り5分までリードしていたのはホークスの方だったのだ。それをMAXが力づくで巻き返し、史上初の6連覇を達成したのである。ホークスはこの時の悔しさを忘れることなく、この1年、チームをつくりあげてきた。
日本代表でもある土子大輔(つちこ だいすけ)、千脇貢(ちわき みつぐ)の2人を中心に、もともと攻撃力に定評のあるホークスだが、今シーズンはディフェンスに重きを置いてチームづくりを行なってきた。最大の特徴は、「攻撃的なディフェンス」。前からプレスをかけ、相手に攻撃の余裕を与えない。そのディフェンスが機能するかどうかが、王座奪還へのカギを握ると見られている。
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