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ロコ・ソラーレを離れた吉田知那美の現在、そして今後は「まずはロンドンへ、そのあとはオーストリアの山村へ」 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Soichiro Takeda

――吉田選手は2020年、JSPO(日本スポーツ協会)公認コーチの資格を取得しています。今後、指導者という選択肢もあるのでしょうか。

吉田 今すぐには考えていないです。でも私は、オリンピックや世界選手権、グランドスラムなど、出たかった大会に出場することができて、カーリングを通してたくさんの友人もでき、多くのことを学ぶこともできました。本当に幸せなカーリング人生を送ってきていますから、「自分がやりたいことはやった。はい、終わり!」ではなくて、それを伝えていくことはできるのかな、と。それは、ミラノ・コルティナ五輪でテレビなどの仕事をいただいた際に感じました。今のところ、具体的には何も決まっていませんが。

――4月に初のプロリーグ『ロックリーグ』での戦いをこなしましたが、このあと、直近のご自身の活動プランはどうなっているのでしょうか。

吉田 まずは6月にロンドンへ、そのあとにオーストリアのキッツビュールという小さな山村へ短期留学することは決まっています。『ロックリーグ』に参加して英語でインタビューを受ける機会やミーティングが増え、「ああ、今の語学レベルではついていけない」と痛感しました。また、夫の友人やお世話になっている方々とも話せるようになりたいので、ドイツ語も学びたいと思っていて。

――ご主人は、全日本スキー連盟のアルペンスキーのヘッドコーチ就任が決まった河野恭介さん。スキー界ではドイツ語が主流のようですが、吉田選手は今、どの程度ドイツ語ができるのでしょうか。

吉田 ビールを頼んで、お会計するくらいしかできません。お会いした人にご挨拶して、自己紹介ができるくらいには話せるようになりたいです。

――基本は語学留学といっても、トレーニングも継続しながらになると思います。メンバーと一緒に、ではなく、ひとりでトレーニングすることには慣れましたか。

吉田 チームにいるときはチームのスケジュールがあって、勝つためにこなさなければいけないタスクをみんなで話し合い、自分たち主導でプランを組み立てていました。それらに対して前向きに、積極的に取り組んでいくのが、何よりも楽しくて充実した日々でした。

 今は、来年1月にスタートする『ロックリーグ』2期目のミーティングが始まったばかりで、時間にも心にも余裕があります。次々に迫ってくる試合の準備のため、いつの間にか読めなくなっていた本たちを読む時間も、気持ちも取り戻してきたので、今は自分のペースでトレーニングと勉強と読書に時間を費やせていて、その幸せを噛み締めています。

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