競輪・石原颯が2年連続S級最多勝獲得、GⅢ初優勝で、GⅠ上位進出の兆し 上昇のきっかけとなった寺崎浩平からの助言も明かす (3ページ目)
その同期からかけられた言葉は「ワットバイク(室内トレーニングバイク)で30秒、全力で漕げ」というもの。石原はこれを忠実に守り、1日に4本、30分ほどのインターバルを開けての全力ペダリングを毎日実行した。素直な気持ちで無心に取り組んだことで、迷いも消え、復活のきっかけをつかむ。翌年から少しずつ上昇気流に乗り始めた。
「寺崎さんからはジムでのトレーニングメニューもいただき、それにも取り組みましたが、やはりワットバイクが効いたと思います。落車は技術的な要因も大きかったですが、とにかく練習量を落とさず、脚力を上げていくことが好結果につながっていきました」
石原の潜在能力が高かったことは間違いないだろう。そこに豊富な練習量が加わることで、2024年、2025年とS級で年間最多勝を獲得するまでになった。本人は「裏開催(GⅠなどビッグレースが開催されている同日程での通常開催)が多かったので」と謙遜するが、勝つことで練習への意欲も目標もどんどん上がっていく。ここからは好循環を作り出すことに成功し、現在に至っている。
ワットバイクでの練習で力をつけてきた石原 photo by Torao Kishikuこの記事に関連する写真を見る
【颯のように突き進む】
一度スピードを緩めたり、他の選手に並ばれたりした状態から、再びペダルを強く踏み込んで加速し直す"踏み直し"に自信を持つ石原。持ち味であるハイレベルな安定感から、さらに一段上の突き抜けた強さを目指すために、今後はトップスピードも、レース内での対応力も磨いていきたい。
「特にこれからの季節、暑くなってくると、どの選手も体が動くのでトップスピードが上がってきます。そこに対応できるフレームも作ってもらったので、それを使いこなしたいと今は考えています。フィジカル的にも体幹を強くしたいし、腹筋で踏んでいくような体の使い方ももっとしていきます」
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