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体操年代別優勝→自転車転向→国籍変更→世界最速記録樹立 イギリスの怪物が日本の競輪参戦に与える衝撃 (4ページ目)

  • text by Sportiva

 そして2025年8月、トルコで行なわれたイギリス自転車競技連盟による2日間の非公開イベントの初日で、8.941秒を記録して世界で初めて9秒の壁を突破。翌日にはさらに記録を伸ばし、8.857秒と自らの世界記録を更新した。

「そこに行くまでにものすごい努力をしていましたので、それが報われて正直ホッとしました。かなりプレッシャーを感じていましたので」

 最大出力の出し方、空気抵抗を減らすための工夫など、最速走行の実現のために何カ月にもわたってトレーニングをした努力が世界最高記録として結実。「タイムを出すためだけの練習は初めてで、その過程のなかで選手として学んだことは大きかった」と、この記録達成はその後の競技人生にも大きな影響を与えることになった。

 パリ五輪のスプリントとケイリンでは、ともに決勝でラブレイセンに敗れ銀メダルに終わっていたが、2026年2月に開催されたトラックヨーロッパ選手権では、同2種目でラブレイセンに競り勝ち、金メダルを獲得。オーストラリア代表時には達成できなかったラブレイセンを下しての金メダルで、国籍変更が成功だったことを結果としても証明してみせた。

競輪参戦を待ち望んでいたリチャードソン photo by Noto Sunao(a presto)競輪参戦を待ち望んでいたリチャードソン photo by Noto Sunao(a presto)この記事に関連する写真を見る

【複数年計画の競輪参戦】

 大胆で驚きに満ちた道のりを歩んできたリチャードソン。そんな彼は日本の競輪について「自転車競技を始めたばかりの15歳か16歳の時には知っていて、とても面白そうに見えた」と語り、「そこに参戦できる可能性があることにとてもワクワクしていた」と以前から競輪参戦を楽しみにしていた。

 今回の参戦についてリチャードソンは抱負を語る。

「もちろんレースには勝ちたいです。(競輪ファンには)レースがうまいところを見せたいですし、日本の競輪のスタイルに合っているなと思ってもらいたいですね。そしていつも全力で取り組んでいるところも見てもらいたいです」

 日本のファンにも認められたいという思いの裏には、複数年にわたって競輪界に貢献したいという意欲があるようだ。

「最初の年は、次の年に招待されるかどうかに関わってくるので、その面でもたくさん学んでいきたいと思っています」

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