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自転車競技トラック・中野慎詞が世界選手権で目指すは金メダル「獲れる力はあると思っている」 (4ページ目)

  • text by Sportiva

――今回の世界選手権での出場は、スプリントとケイリンですが、どのような目標を持っていますか。

 スプリントでは、200mフライングタイムトライアルがそのまま短距離選手の脚力のランキングになるので、どれだけ上位に食い込めるか感じ取ってきたいです。そこでベストタイムを出したいですね。全日本選手権では何も調整せずに出したタイムですから、今度はしっかりと調整してどれだけのタイムを出せるのか、楽しみです。そしてその後の対戦でできるだけ勝ち上がってきたいなと思っています。

 スプリントでもメダルを狙えないわけではないんですが、メダルばかり狙っていると自分の目標を見失ってしまうと思うので、ロサンゼルスオリンピックに向けて、今の自分は何をすべきなのかをしっかり考えて、戦略を立てていきたいなと思っています。

 ケイリンはもちろん金メダルです。そこは「金メダルを狙う」と言っていいと思っていますし、獲れる力もあると思っています。万全の状態で臨みたいと思っています。

世界の頂点を目指す中野 photo by JMPA世界の頂点を目指す中野 photo by JMPAこの記事に関連する写真を見る――2028年のロサンゼルスオリンピックが最終的な目標になるかと思いますが、それに向けて、この世界選手権はどんな位置づけになりますか。

 ロサンゼルスオリンピックの代表選考レースには入っていませんが、ある程度ここで成績を残しておくことで今後にもつながるので、まずは弾みをつけたいです。それから金メダルを獲ることで、自信をつけたいですね。

 世界選手権での上位選手はオリンピックでも変わらないと思いますので、そこで金メダルを獲れれば、オリンピックでも可能かなと思います。そのステップアップにする大会にしたいなと思っていますので、すごく楽しみですね。

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【Profile】
中野慎詞(なかの・しんじ)
1999年6月8日生まれ、岩手県花巻市出身。小学4年生時にアルペンスキーの全国大会で優勝。高校から自転車競技を始め、数々の好成績を残す。早稲田大学進学後も結果を出し、ナショナルチームにも加入。2021年には日本競輪選手養成所に入所し早期卒業を果たす。2022年1月の競輪デビュー戦から無傷の18連勝で特別昇級。ナショナルチームの一員としても活躍し、2024年のパリオリンピックではケイリンで4位入賞を果たした。

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