検索

自転車競技トラック・中野慎詞が世界選手権で目指すは金メダル「獲れる力はあると思っている」 (3ページ目)

  • text by Sportiva

【目標は金メダル】

――そして10月22日(水)から世界選手権が始まります。そこに向けて課題はありますか。

 能力面で言うと、瞬発的なダッシュが海外の選手と比べると劣っているのかなと思います。少しずつ克服しているとは思いますが、もっと仕上げていけるといいかなと思っています。戦術面では、決勝などの重要な局面で一瞬ためらってしまうところがあります。全日本選手権でも狙いすぎてためらってしまいました。

 ケイリンの予選は2着でも次に進めるんですが、思いきって仕掛けていい走りができれば1着で入線できることがよくあります。世界選手権の準決勝や決勝ではみんなメダルを狙っているので仕掛けたくないんですよね。そういったところで自分が思いきって仕掛けるとメダルにつながってくると思います。

――世界のトップ選手である、ラブレイセン選手や、マシュー・リチャードソン(オーストラリア→イギリス)選手はメンタル面でも強さを感じますか。

 大きな差は感じていません。彼らも日本チームのことを強敵だと感じつつあると思っています。レースのなかで自分を見ているなと感じることもありますし、自分中心にレースが動いたりする時もありますから。ケイリンではラブレイセン選手に何度か勝っていますので、少なからず自分を意識しているのかなと思っています。

パリオリンピックでのケイリン決勝。マシュー・リチャードソン(左端・黄色)、ハリー・ラブレイセン(中央・橙)らと戦う中野慎詞(右から2人目・白) photo by JMPAパリオリンピックでのケイリン決勝。マシュー・リチャードソン(左端・黄色)、ハリー・ラブレイセン(中央・橙)らと戦う中野慎詞(右から2人目・白) photo by JMPAこの記事に関連する写真を見る

――世界選手権の舞台は南米チリとなります。海外でのレースや調整は得意なほうですか。

 慣れてきましたね。最初は日本食を持って行ったりしましたが、今は味噌汁だけ持っていってます。あとは白いご飯を食べられたらいいですね。余計なものは持っていかず、基本的には海外の食事に適応するようにしています。チリには初めて行くので、どんな国かまったくわからないですね。

3 / 4

キーワード

このページのトップに戻る