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将来の横綱候補がズラリ。アマチュア横綱OB・御嶽海が見た全日本相撲選手権 (3ページ目)

  • 武田葉月●取材・文 text&photo by Takeda Hazuki

写真左から準優勝の神崎大河、優勝した中村泰輝、3位のオドフー(東洋大)、松園大成(日体大職)写真左から準優勝の神崎大河、優勝した中村泰輝、3位のオドフー(東洋大)、松園大成(日体大職)この記事に関連する写真を見る 決勝は、3年生の中村と4年生の神崎が対戦。2人とも190cmを超える長身で、とても見応えのある一戦となりました。

 白熱の戦いの末、見事に頂点に立ったのは中村。長い手足を生かして、腕を下から下から繰り出すいい相撲を見せました。最後は圧力で相手をねじ伏せる感じで、実力どおりの結果を残したと思います。一昨年に学生横綱となって以降、やや低迷していた中村ですが、この優勝で吹っ切れた部分もあるのではないでしょうか。

 彼もまた、大学卒業後はプロ入りを希望していて、今後が楽しみなひとり。あと1年、大学相撲で鍛えて、精神的にも逞しくなって角界入りを果たしてほしいです。緊張感のある大会で優勝した経験は間違いなく大きいですし、大相撲界でも大関、横綱を狙える器だと思います。

 準優勝の神崎も、まもなく大相撲入りを表明すると聞いています。彼に関しては、今の相撲を取り続けていけばいいと思っています。

 何はともあれ、いずれも将来性ある選手ばかり。彼らがどう成長していくのか、とても楽しみです。

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