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「まったく運動ができない」と語る竹﨑由佳アナ。かつて海外マラソンに挑戦も走る姿は見られたくなかった?! (4ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

──どの番組も専門性が高いので、学びの幅や深さがありますね。ちなみに、何かスポーツの経験はありますか?

 実は私、まったく運動ができなくて......(笑)。それがすごくコンプレックスではあるんですけど、唯一、苦手意識なくできるのが長距離走なんですよね。忍耐力はあるみたいなので。実際に2018年の香港マラソンに出て、途中歩きつつではありますが、6時間でなんとか完走することができました。ゴールした瞬間に号泣して、「もう2度と走りたくない!」って思いましたけど、何かひとつ成し遂げたという意味では自信にはなりましたね。その代償に、翌日は足がまったく動かなくなりましたけど、それすら勲章みたいな感じで、心地いい筋肉痛でした。

──それはすごい! フルマラソンは番組企画ではなく、ご自身から挑戦しようと?

 そうですね。ずっと挑戦したいなと思っていて、ホノルルマラソンを完走した友人がいたので、誘って一緒に出場しました。私、走り方がすごく変なので、それを知ってる人に見られたくなくて、わざわざ香港に行くっていう(笑)。

──そんな理由が......(笑)。

 ただ、そんな私でも挑戦してみたいスポーツができたんですよ! 東京五輪前にスポーツクライミングを取材した際、実際に体験させてもらったんですね。そうしたら、野中生萌選手のコーチの方から「けっこういいですね」と言ってもらえて。おそらく、身長が高い分(167cm)、手が届く範囲が広いという利点があったからだと思うんですけど。私、スポーツで褒めてもらえたのが初めてだったんですよ(笑)。翌日の腕の筋肉痛のひどさには恐怖を覚えましたが、ぜひまた挑戦したいなと思っています。

──最後に、今後もさまざまなスポーツシーンを届けていくうえで、心がけていきたいことがあれば教えてください。

 私ができることって本当に限られていると思うんですけど、やはりメインとなるのはアスリートたち。その活躍を視聴者の方は見たいと思っているはずなので、スポーツキャスターとしての根本を忘れずに報道していきたいと思っています。また勝ち負けといった結果だけじゃなく、その裏側も大事な部分。結果までの過程には、その選手はこういう努力や経験を積んできている、だからこそ涙や笑顔があふれているんだ、というアスリートのストーリーも届けていきたい。長い目で一人ひとりの選手を追いかけ続け、本当に伝えたいことを伝えられる、そんなスポーツキャスターになっていきたいですね。

Profile
竹﨑由佳 たけざき・ゆか
大阪府出身。2017年テレビ東京入社。『追跡LIVE!SPORTSウォッチャー』『FOOT×BRAIN』『卓球ジャパン!』(BSテレ東)などのスポーツ番組に加え、『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』ほかバラエティ番組も担当。今年は東京五輪キャスターにも抜擢され、スポーツキャスターとして活躍の場を広げている。

竹﨑由佳アナ(テレビ東京) インタビューカット【7枚】

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