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人気女子プロ・岩田夏海が明かすダーツ業界。生計の立て方やコロナ禍での苦境も語った (3ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

ーー仕事や家庭とプロ活動を並立するのは難しそうですね。

岩田 本当に大変でした。12年の年末にプロ資格を取得してから、年間18戦あるツアーのうち13年は2回のみの出場、14年は一回も出られませんでした。せっかくプロになったのに、毎年かかる更新費(3万円)を支払うだけ。それって、もったいないじゃないですか。だから保険の営業は辞め、プロ活動に影響が少ない仕事を探そうと考えました。そして見つけたのが、ダーツバーのお仕事。働きながら練習もできたので、私にとってうってつけの環境でしたね。

 それからはツアーを回れるようになり、15年から3年間の活動の中で、ありがたいことに多くのスポンサーさんが支援してくださるようになりました。おかげさまで18年からバイトを辞め、ダーツに専念できるように。ファンの方々にも応援していただき、翌19年には年間ランキング2位まで上がれました。

ーー大会の賞金は大きな収入源だと思います。優勝するとどれくらいもらえるのですか?

岩田 『JAPAN LADIES』は各大会それぞれ50万円、男子もいる『JAPAN』は選手のエントリー数がかなり多いので、120万円と倍以上。ダーツプロは大勢いますが、大会に精力的に参加している人数は女子で150人、男子は450人くらいだと思います。後者の大会はおのずと金額も高く設定されているんです。さらに、年間ランキング上位者にも賞金があって、19年度に2位だった私は75万円(1位は100万円)いただきました。

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