人気女子プロ・岩田夏海が明かすダーツ業界。生計の立て方やコロナ禍での苦境も語った (5ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

ーーその中で「おうち時間」はどのように過ごされていたのでしょう? やはり練習でしょうか?

岩田 いえ、自粛期間中はずっとテレビを見ていました。昔のドラマを見あさってましたね(笑)。そもそも私、コロナ禍でなくても家ではまったくダーツをやらないんですよ。

ーーまったくですか? 意外です。

岩田 
はい、休む時は休むと決めているので。なぜならダーツは"体(フォーム)を固めるスポーツ"だと思っていて、やりすぎると肘や肩、腰などをすぐに痛めちゃうんですよ。もし家にダーツ台を置いたら、延々とやってしまいそうです(笑)。

 投げる時は片腕しか挙げないから疲れて肩が凝ったり、ずっと立ちっぱなしだから脚が張ったり、真横に構えて真正面に投げるので体が歪んで腰痛を引き起こしたり。さまざまな症状が出てくるので、体のメンテナンスが必須なんです。

ーートレーニングはしていますか?

岩田 体を鍛えるための筋トレは、いっさいやりません。筋肉痛で体が動かなくなるのは嫌ですし、そもそもダーツに筋肉は必要ないと考えているので。力を入れるより、余分な力を抜くほうが重要ですからね。もちろん人によって感覚はそれぞれですが、筋力アップより、いつでも普段どおりのパフォーマンスを出せるよう体をケアしていくのが、私は大事だと感じています。自宅であればストレッチをしたり、できるだけ湯船に浸かったり、体の疲れを取るのに時間を費やしています。

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